寺本町長が無投票で3選へ 紀美野W選あす告示

選挙管理委員会では「七つ道具」の準備も万端
選挙管理委員会では「七つ道具」の準備も万端

 紀美野町長と町議補選(欠員1)は21日に告示され、午前8時半から午後5時まで中央公民館で立候補の届け出が受け付けられる。20日現在、町長選に出馬表明しているのは現職寺本光嘉氏(69)=小畑=だけで、無投票での3選が確実な状況。一方の町議補選は元職西口優(63)=小畑=、新人上柏睆亮(74)=毛原中=の2氏が立候補の構えで、選挙戦突入が確定的となっている。

 町長選は任期満了に伴い、平成18年の合併後3回目。寺本町長は昨年6月議会で「合併後まちづくりは実を結びつつあるが道半ば。まちづくりという大事業は私に課せられた使命で完遂させる責任がある。新たなる決意のもとで住民の皆さんが希望を持ち安心して暮らせる紀美野町へ全身全霊を傾注したい」と出馬を表明。11月に動木地内に選挙事務所を開設し、着実に支持を広げている。告示目前になっても対抗の動きはなく、このまま合併後初の独走ゴールとなりそうだ。

 寺本町長は18年に旧美里町との合併に伴う町長選で初当選し、22年再選。3期目の公約に「道路整備」「福祉充実」「教育向上」「農林商工業支援」「国体成功と活性化」「光通信網整備」「自然を生かした魅力あるまちづくり」「防災力強化」「広域行政の推進」の9点を重要施策に掲げ、「町民の皆さんが生き生きすれば町が生き生きする。自然・夢・活気のある町にするため全力で取り組んでいきたい」と意欲を見せている。

 告示日の寺本町長陣営は届け出を済ませた後、午前8時半すぎから選挙事務所で出陣式を行う。舟底政算後援会長らが支援を呼び掛け、寺本町長が第一声。出陣式終了後、街宣へ出発し、対抗馬がなくても午後5時まで町内1周を予定している。

 町議補選は昨年10月に現職が死去。12月に西口氏が初名乗りを上げ、一時は無投票ムードが漂ったが、年明けに上柏氏が出馬を表明。告示まで2週間と迫り一転、選挙戦突入が決定的となり、一騎打ちが確実視されている。

 前哨戦がほぼ行われないままの超短期決戦。西口氏は「もっと議会を身近で分かりやすいものにしたい」、上柏氏は「お年寄りが安心して生活できる町へ奉仕したい」と意欲を見せている。一方、一般選挙を来年に控えている上、町長選の無投票が濃厚となっているため、有権者の関心は低調となっている。

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