寺本さん無投票で3選 紀美野町長選

花束を掲げて笑顔の寺本さん
花束を掲げて笑顔の寺本さん

 任期満了に伴う紀美野町長選が21日告示され、無所属で現職の寺本光嘉さん(69)=小畑=の他に立候補の届け出はなく、無投票で3選が決まった。同町長選の無投票は平成18年の合併以降初。寺本さんは3期目へ「夢と活気あるまちづくりへ頑張りたい」と抱負を述べ、道路整備の促進に意欲を見せた。

 午後5時すぎ、動木の選挙事務所に無投票当選の一報が入ると、集まった大勢の支持者らが拍手喝采。舟底政算後援会長が「皆さまに支えていただいたおかげ」と謝辞を述べ、中村修史選挙事務長の発声で万歳を三唱し喜びを爆発させた。

 その後、壇上で寺本さんは「心一つにまちづくりを進めてきました。無投票ということで万感胸に迫るものがございます」と涙で声を詰まらせ、「私に込められた皆さまの思いを思うと泣いてはいられない。これから4年間、皆さんのために頑張ってまいります」と力強く決意を表明。尾崎要二、藤山将材の両県議会議員らから祝辞が寄せられ、後援会女性の会「さつき会」の西川和美さんから花束が贈呈された。

 寺本さんは向陽高校を卒業後、県職員となり、平成7年に旧野上町助役に就任した。18年の合併に伴う町長選で初当選し、22年に再選。3期目の町長選には昨年の6月議会で出馬表明し、対抗がないまま独走でゴールを決めた。

 寺本さんは祝勝会の後、記者会見。3期目について「まずはインフラ整備。町民が安心して安全に生活できるよう国道370号の早期完成や生石高原まで観光バスが走る県道の整備促進に取り組みたい」とし、「豊かな自然を生かして活力あるまちづくりを進めたい。町民一人ひとりの元気が町の活性化につながる。全町民の期待と信頼に応えられるよう粉骨砕身頑張りたい」と力を込めた。

 3期目の任期は2月5日から。初登庁は一足早く30日に行われる。

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