警備員の勘さえ 振り込め詐欺被害防ぐ
当時の状況を話す玉木さんと石倉さん
振り込め詐欺(還付金詐欺)を未然に防止したとして和歌山西署(山下晃司署長)は24日、男性警備員と女性行員の2人に感謝状を贈った。
表彰されたのは、和歌山国際警備保障㈱の警備員、玉木良一さん(68)と、㈱紀陽銀行堀止支店のフロアチーフ、石倉久実代さん(40)。
事案は、先月28日午後1時ごろ、玉木さんが同支店で、駐車場警備をしていた際に発生。目の前にタクシーが止まり、高齢女性(84)が降りた。その際、女性の携帯電話に着信があり、「しつこいなあ」と言いながら電話を耳に当て、「今、銀行ついたよ」という会話を耳にしたという。女性が不審な何者かと話していることに気付いた玉木さんが、店内の石倉さんに報告。石倉さんが相手の男と会話し、内容を確認をすると「個人情報なので言えない」などとはぐらかそうとしたため、詐欺と確信し、女性にATM(現金自動預払機)操作をやめさせるとともに、警察に通報して被害を未然に防いだ。
女性は、市役所職員や銀行員を名乗る男らから「医療費の還付金があるのでATM操作してください」とだまされていたという。
山下署長から感謝状を受け取った玉木さんは「目の前で、振り込め詐欺事案があり、こういうケースが多いのかなと驚きました」、石倉さんは「玉木さんが気付いてくれなければ、女性は被害に遭っていたかもしれません。お客さまを守っていただき感謝しています」と話していた。
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