WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

オープン10周年を迎え 東京・有楽町「わかやま紀州館」

東京・有楽町「わかやま紀州館」

 県のアンテナショップ「わかやま紀州館(東京都千代田区)」がオープン10周年を迎えた。先月17日から21日の5日間「10周年記念キャンペーン」を開催。17日には和歌山県出身で「おいしい! 健康わかやま産品応援隊」を務める田中理恵さんが一日店長に就任した。

 キャンペーン期間中、店内の商品を2割引で販売。県産品などが詰まった限定30個の福袋も販売。田中理恵さんが手渡した。記録的な大雪の影響で県産品の荷物が届かないというハプニングもあったが、前年比で約2割の売上増、客数も約3割増となったという。同館スタッフの牧志さんは「大勢のお客様にお越しいただき大盛況でした。これからも和歌山の情報を積極的に発信したい」と話した。

 わかやま紀州館は、県産品を扱う店舗と、個人向けの観光案内や在京のメディア、旅行エージェントやバイヤーなどに向けた県内の観光情報の発信、イベントの企画などを実施する事務所で構成されている。

 一昨年の12月からはコミュニケーションアプリ「LINE」を使った情報発信を開始。友達登録をした人へ商品1割引きクーポンの配信(月2回)、和歌山観光PRキャラクター「わかぱん」の限定画像やイベント情報の配信を行うもので、登録利用者は間もなく2400人に達する。

 県産品の販売コーナーでは贈答品に加え、県内の産地から直送された袋入りの果実を店頭に並べるなど、堅苦しさのない、まるで昔ながらの商店街の一角にある店舗のようだ。先月の売上ランキングでは、産地直送のミカンやミニトマト、あんぽ柿などが上位にランクイン。東京にいながらにして和歌山を身近に感じられる魅力がある。

 わかやま紀州館はJR有楽町駅前、地下鉄有楽町駅直結の東京交通会館地下1階にある。LINEのアカウント名は「@wakayamakisyukan」。ぜひ、在京の親戚や知人に勧めてほしい。
    (次田尚弘/東京)