夏に向け練習スタート 和歌山県第九合唱団

1回目の練習に励む参加者
1回目の練習に励む参加者

 県第九合唱団(山本光子団長)のことしで14回目となる「夏の大合唱」に向けて、9日、和歌山市の書道資料館で結団式と第1回練習会が開かれた。今回の演奏曲目は「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年を記念し、「熊野」(作詞=梅田恵以子、作曲=森川隆之)。現在も団員を募集しており、夏の大合唱の参加を呼び掛けている。

 ことしの夏の大合唱は、7月13日に県民文化会館大ホールで開催され、指揮の藤岡幸夫さん、関西フィルハーモニー管弦楽団と共演する。和歌山の自然や歴史が曲となった「熊野」は合唱団として9年ぶりの2回目の挑戦となり、東日本大震災や紀伊半島大水害での被災地復興を願い、歌う。

 この日は約50人が集まり、合唱指導者の高瀬優佳さん指導の下、ソプラノ、テノール、アルトなどに分かれて発声するなど、初めの練習に取り組んだ。

 山本団長(74)は「熊野は人の身分などを隔てることなく参詣を受け入れてきた。熊野が世界遺産に登録された意味を歌で届けることができれば。また震災を忘れてはいけないことを伝えたい」と話している。

 練習は毎週金曜日と月1回日・火曜日に行い、5月には合宿も予定している。会場は今月末までは同市岡山丁の児童女性会館、来月からは同市小人町のあいあいセンターなどで開く予定。入団や見学の問い合わせは、同合唱団(和歌山音楽愛好会フォルテ事務局内、℡073・422・4225)。

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