十一番丁に「ギャラリーT・E・N」オープン


白を基調としたギャラリー内で

 和歌山市十一番丁のビル2階に19日、貸し展示スペース「ギャラリー T・E・N(テン)」がオープンする。同ビル1階に入るブティック「未完成の店TEN」の吉田満利オーナー(72)が、店の空きスペースを利用して開設するもの。自身も写真愛好者である吉田オーナーは「アマチュアカメラマンやスマートフォン世代の若者が撮った写真などを、気軽に発表できる場になれば。個展をしたことのないような方もぜひどうぞ」と話している。

 場所は、かに道楽和歌山店向かいのマルビル。吉田オーナーが「堅苦しいものでなく、気軽なギャラリーがもっとあっていいのでは」と、240平方㍍のスペースを改装。一面を白壁にし、照明も取り付けた。開催するイベントのジャンルは問わず、文化芸術活動の展示やワークショップなど、さまざまな交流の場にする。価格も手頃な値段に設定した。

 吉田オーナーは、ぶらくり丁に程近い同所で、商店街の全盛期から30年以上にわたって営業。「この通りには面白いカフェやお店も多いので、ちょっと昼休みに立ち寄ってもらえるような場所になればうれしい」と話している。

 オープン記念展として、同日から31日まで京都の写真家、秋山哲男さん(72)の針穴写真展を開く。  

 秋山さんは滋賀大学の名誉教授で、関西針穴写真倶楽部の京都・滋賀代表。

 針穴写真はピンホール写真とも呼ばれ、レンズを使わず針で穴を空けたカメラで撮影したもの。独特の柔らかな雰囲気が魅力で、和歌山では珍しい展覧会となる。

 ポートレート25点を展示する。初日や毎週末には秋山さんも在廊予定。

 午前11時から午後7時(最終日は6時まで)。火曜定休。

 問い合わせは同ギャラリー(℡073・432・5600)。

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