「Onomachiα」 市駅前に移転オープン

柔らかな光が差し込むギャラリーで別所代表
柔らかな光が差し込むギャラリーで別所代表

 ことし1月に閉店した和歌山市小野町のギャラリーカフェ「Onomachiα(おのまち あるふぁ)」が、同市元博労町のビル2階に場所を移し、新たなスタートを切った。店名もそのままに、別所葉子代表は「モノとの出合いを提案し、人と人をつなぐ場所に。このビルが和歌山の名所になれば」と話している。

 再出発の場所に選んだのは、以前の建物からほど近い和歌山市駅前。別所代表は「スキップしながら来てしまいました」とにっこり。

 もともと家具店のショールームとして使われていたスペースを別所代表が惚れ込み、ビルのオーナーに交渉して入居が決まった。

 西側からは市堀川が見渡せ「まさに『記憶の再現』。この窓辺に立ったとき、真っ先に浮かんだのは以前訪れたベネチアの風景でした。今までにない和歌山のスポットをつくれるんじゃないかと思ったんです」

 これまで同様、地元ゆかりの作家や、新進気鋭の作家の展覧会などを企画。例えば全国では人気のため数年待ちという品も、このギャラリーのために準備してくれるという作家も多い。ここでしか手に入らないもの、出合えない人やモノ、体験できないことを提案していきたいという。

 別所代表は「市堀川を間近に、城下町・和歌山の魅力を感じられる場所。ちょっと違うワンランク上の自分になれたり、心が豊かになれる空間でありたいですね」と話している。

 展覧会の第1弾(26日~5月6日)は陶芸家の「青木良太展」。初日には湯浅町の画家・妻木良三さんを迎え、青木さんとのオープニングトーク(午後3時~)も。無料。先着定員30人。

 ギャラリーは午後0時から6時。水曜定休。住所は元博労町55。問い合わせは同所(℡073・498・8156)。

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