和歌山の皮革・繊維を発信 県が初の商談会

製品の説明を受けるバイヤー㊨
製品の説明を受けるバイヤー㊨

 県の地場産業でもある皮革や繊維産業を国内外に知らせ、販路開拓を図るための商談会「レザー&テキスタイル・ビジネスミーティング」(県主催)が13日、和歌山市毛見のロイヤルパインズホテルで開かれた。主に県内の8社・団体が出展し、技術を駆使した高級素材や最新素材をバイヤーらにPRした。

 今回、招いたアパレルは「グッチ」(イタリア)、「ダミールドーマ」(フランス)、「ギャップ」(アメリカ)、「アールエスヘイダー」(スイス)の海外ブランドをはじめ、イトキンなどの国内ブランド7社。

 会場の各ブースには皮革やニット、パイルなどの製品サンプルがずらりと並び、バイヤーらは担当者から製品の説明を受けていた。

 グッチのバイヤーは「いくつか気に入った製品がある。和歌山でしかないものや今までにない新しいものを探したい」と品定めをしていた。

 参加した妙中パイル織物の妙中清剛社長(70)は「製品を見てもらい海外との窓口をつくるいい機会。オリジナルの製品を紹介し、何とかものにしたい」、森下メリヤス工場の森下展行社長(43)は「県内でこういった商談会ができるのはすごいこと。業界の底上げ、レベルアップにもなる。製品を世界にアピールしていきたい」と話していた。

 バイヤーらは16日まで滞在し、高野口町の産地や、高野山も訪れるという。

 県が独自で産地での商談会を催したのは初めて。県内企業がバイヤーのニーズを直接聞ける機会をつくるとともに、県内の観光地を紹介することで観光客誘致にもつなげるのがねらい。県製革事業協同組合、紀州繊維工業協同組合、妙中パイル織物、岡田織物、カネマサ莫大小、森下メリヤス工場、細川毛織、船場適塾ZOOプロジェクトが参加した。

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