紀州梅バーガー 10日から発売

(左から)まる彦食産、カワ、ローソンの紀州梅バーガー
(左から)まる彦食産、カワ、ローソンの紀州梅バーガー

 県産梅の消費拡大に向け、梅のソースやピクルスを使った「紀州梅バーガー」3種類が完成した。10日から近畿2府4県のローソン2065店舗などで順次発売される。県が梅の海外展開を見据えて開発を進めてきたもので、食品流通課では「梅バーガーでスタミナをつけて暑い夏をヘルシーに過ごしてもらい、いずれは海外に広げていきたい」としている。

 産学官が連携し、県産食材を使った商品開発などを行っている「県食料産業クラスター協議会」に平成24年10月、「紀州梅バーガー開発研究会」を設け、計8回の会議を経て完成させた。バーガーの定義は①県産梅を使用②梅の健康イメージをアピール③県産梅であることを表示――の3点としている。

 ローソンの他、パンの㈱カワ(本社・広川町)、食肉販売のまる彦食産㈱(本社・和歌山市)がそれぞれ独自のバーガーを販売。ローソンは紀州うめどりのチキンカツに南高梅ソース、梅ピクルスを合わせた「紀州梅バーガー~紀州うめどりと南高梅ソース」(税込み298円)を10日から7月7日まで販売する。

 カワは、紀州はちみつ南高梅をまるごと1個のせた「紀州梅バーガー~はちみつ南高梅とチキンカツ。あがらの梅ぇ、Wソース!!~」(同422円)を7月1日から8月31日まで県内と大阪の計16店舗で販売。パン屋こだわりの八穀パンで大葉とトマト、県産うめどりのチキンカツなどを挟んだ。

 まる彦食産は「和歌山をまるごと食べてもらう」をコンセプトに、熊野牛を使ったハンバーグと県産野菜にこだわった「プレミアム紀州梅バーガー」(同500円)を、和歌山市の七曲市場にある「肉のまる彦本店」で10日から通年販売。野菜はその時の旬を使っていく。

 各商品のバンズはカワ、ソースはハグルマ㈱、ピクルスはマルチョウフーズの梅加工品を採用している。

 2日、県庁で発表会見があった。カワ外販事業部の町山恵留夫工場長は「和歌山全てを凝縮したバーガー。大粒の南高梅をどんとのせてインパクトを狙った」。まる彦食産の蟻本規久夫専務取締役は「熊野牛をはじめ紀州うめぶた、紀州うめどりをミンチにしたハンバーグに全身全霊を込めた。和歌山をまるごと食べていただきたい」と熱くPRした。

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