改革政党としての原点回帰 本来の維新として再出発

阪口 直人

 右でも左でもなく真っ直ぐ前へ。それが新しい維新!

 日本維新の会はふたつの政党に「分党」し、新たな道を歩むことになりました。私は橋下徹代表とともに行動し、維新の原点である改革政党としての役割を全うします。

 私自身が維新に参加したのは橋下徹大阪市長が強力なリーダーシップで進めていた国と地方の統治機構改革を進めることや、原発の是非を問う国民投票を実施し、脱原発経済・社会システムを構築する可能性を追求することが最大の理由でした。ところが、維新への参加を決めた直後に太陽の党と合流。改革政党として維新が掲げてきた政策の方向性が見えにくくなりました。とりわけ原発政策があいまいになったことにガッカリした方も多かったかもしれません。私もその一人です。

 国民の皆さんが、今、一番政治に求めているのは何でしょうか。それは『生活の安心を守る』ことに尽きると思います。景気を本格的に回復させて雇用、そして給料を増やすこと、その結果、税収をアップさせ社会保障の不安解消、国民生活の安定につなげること。そのためのリーダーシップが政治への期待です。アベノミクスはカンフル剤(金融緩和と財政出動)によって株価を上昇させ、大企業の収益は向上しています。一方、その恩恵は和歌山には届いていない。格差を広げる政策だと地元を歩いているとよく聞きます。

 既得権を打破して新規参入を可能にする
 本格的に景気を回復させるには金融だけでなく、モノやサービスなど実体経済を動かさなければなりません。そのためにも、時代に合わなくなった産業を構造改革し、成長性の高い産業に人材や資金が移行できるような規制改革が必要です。ところが、和歌山のような地方の可能性を切り拓く農業、エネルギー、医療の分野では規制改革が進んでいません。それはこれらの背後に自民党の強力な支持団体があって選挙支援や資金協力を受けているからです。多くの国民が脱原発を望んでいるにもかかわらず、原発再稼働、原発輸出の再開に突き進むのも、電力会社が自民党の応援団になっているからです。

 実は、これらの団体の内外には、既得権に固執していては取り残されてしまうと改革を熱望する声もあります。私たちが受け止めるのはそんな声です。例えば医療において何より重要なのは健康長寿。そのためには歯科や介護なども含めた医療情報を電子化・一本化し「病気を治す医療から病気にさせない医療」への転換を図ります。増大する医療費を削減するためにも必要です。

 野党再編で本当の改革を目指す勢力を結集!
 自民党にはできない改革を断行し、和歌山のような地方を元気にする! そのためにも改革勢力を結集し、規制改革の断行、既得権の打破を可能にする強い野党を作ることが必要です。

 そのためには政界再編を主導する役割も果たさなくてはなりません。穏健保守からリベラル勢力を結集し、戦争ができる国にするのではなく、地球社会の問題解決に貢献することで尊敬される国を目指します。それが安全保障の強化にもつながるからです。安倍総理のように「はじめに集団的自衛権ありき」ではなく、安全保障上適切な対応を行う上で盲点になっている部分を明らかにした上で、「力による現状変更」をもくろむ勢力に付け入る隙を与えない対応を可能とする法整備がまず重要と考えています。

 私自身はカンボジアやモザンビークなどの紛争地域で国連の文民要員としてPKO活動に参加した唯一の国会議員でもあります。安倍総理には紛争地の現実を踏まえた対応を厳しく求めていきます。

 今後は、結いの党との合流を実現させ、民主党やみんなの党との連携へと野党再編を加速させていきます。今後ともご支援をお願い致します。

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