新たな気づきを街の元気に 免税店、世界遺産サミット

鶴保 庸介

 第186回通常国会も終了し、国会議員は充電の?季節です。

 選挙区を歩いたり、海外へ出て見聞をひろめたり、健康管理にいそしんだりと過ごし方はひとそれぞれですが、私の場合、国会中はまとまった時間がなかなか取れないため、日頃できないことをやろうと、先日、しまなみ海道を自転車で走ってきました。

 広島県尾道市から愛媛県の今治までの全長約70㌔。

 筋肉痛で翌日は生ける屍状態でありましたが、なんとか完走。瀬戸の景色を眺めながら生き返った一日をすごさせていただきました。

 驚いたのは瀬戸内海を結ぶ全ての橋に自転車専用道路が整備され、しかも道に迷わないように全行程にカラー舗装がなされていること。また、つかれたなというぐらいの距離ごとに休憩所あり、美術館あり、展望台ありで飽きさせない工夫もしている。

 さすがサイクリングで町おこしを果たしているだけのことはあるな、と感じいっておりました。

 観光は地域の取り組みがおもてなしの気持ちを伝えるところまでいくと成功だとおもいます。

 どうせだめ、ではなくやってみよう、という熱意が街全体に広がった時、さまざまな化学反応が起きる。

 例えばWi―Fiの整備や観光看板の英語表記に象徴されるアクセスの向上、ネットサイトを使った不断の情報発信など、ハードソフトを問わず考えられることを全てやる中で、また新たな気づきがあり、それをまた「試みて」みる。そんなことの繰り返しが街を元気にしていくんだとおもいます。

 免税店の登録もそのひとつです。

 外国人相手のお土産の販売についてこの10月から大きく制度が変わります。

 免税の対象品目についての縛りはなくなり、5000円以上のものを売れば、消費税が免税になります。この特典を外国人客に与えるためにはお店が免税店の登録をしておく必要があります。

 この登録をぜひしておいていただきたい。

 商店街ぐるみで登録ができるような仕組みも検討させていますから、たとえ自分の店は関係ないかなとおもっていても、ぜひとも協力をしていただきたいとおもいます。

 手間はともかく、ランニングコストのかかるものではありませんし、免税制度の説明会がどの県でも満員御礼であることを見れば、よその県でそんなことやってるの? とお疑いの向きも本気になってくれるでしょう。

 よそではどうなの? という興味にこたえる仕組みづくりも必要だとおもいます。

 全国世界遺産サミットもそんな問題意識から提唱したものです。世界遺産指定を受けた自治体が一堂に会することでそれぞれの取り組みや悩みを共有し、世界に向けてより強力な情報発信をしようともくろむものですが、この秋にでも第一回が開かれることになりました。

 場所は、言い出しっぺの私のところで、としたかったのですが、おそらくは京都あたりになる公算。まぁそのうちわが県にもきてもらいますから。

 このように観光は気づきとチャレンジの連続。

 インドネシアのビザ免除もそのひとつでした。

 今年中にはインドネシアからのビザが実質免除されます。

 このことは以前、主要ASEAN諸国からのビザ要件緩和を進めたものとして、やはりそれ以外のASEAN諸国への配慮もすべきであり、インバウンド2000万人達成のためにビザ緩和はとても有効であるという気づきでした。他にもフィリピンやベトナムも緩和されます。

 もちろん犯罪の増加など懸念される事態には細心の注意を払うことは前提ですが。

 ハードの整備については、県内道路網は間違いなく来年の国体にむけ大幅に整備されていきます。

 あとはそれを使うソフトです。皆さんの情熱の総意とともに私も走ろうとおもいます。

 そろそろわれわれも本気を出してあげましょうや。

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