11日朝、和歌山に最接近か 台風8号
9日午前7時現在の台風8号進路図(気象庁より)
大型で強い台風8号は9日午前現在、九州西部の東シナ海の海上を時速20㌔で北上している。和歌山地方気象台によると、今後九州からほぼ東進し、紀伊半島の南の海上を進むとみられ、県には11日朝に最接近する見込み。勢力は弱まるが進路次第では上陸し、沿岸地域などでは警報レベルの風雨も予想され、警戒を呼び掛けている。
9日午前11時現在の勢力は中心気圧965ヘクトパスカル、最大瞬間風速50㍍、中心付近の最大風速35㍍。11日午前9時には中心気圧985ヘクトパスカル、最大瞬間風速35㍍、中心付近の最大風速25㍍に弱まると予想されている。
この勢力は、紀伊半島大水害を引き起こした平成23年台風12号が高知県東部に上陸した時の勢力と同程度。12号が四国から中国地方に向けてゆっくりと北上し、長い時間をかけて大量の雨を降らせたのに対し、今回の8号は速度を速めながら東進し、大雨よりも強風、高波に警戒が必要だという。
県内は、10日昼ごろから風が次第に強まり、11日午前中は大荒れになる恐れがある。同気象台は最新の台風情報に注意を呼び掛けている。
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