結婚サポーターを養成 県が研修会

2人一組になって学んだカウンセリング法を実践する参加者
2人一組になって学んだカウンセリング法を実践する参加者

 年々進行する未婚化・晩婚化問題を解決しようと、県は結婚したい独身男女の縁結びを応援するボランティア「わかやま結婚サポーター」の研修会を26、27の両日、和歌山市の県民文化会館で開いた。公募で集まった男女約50人が婚活のプロから、人権やカウンセリング方法など、活動に必要な知識を学んだ。平成25年度から実施している「わかやま結婚支援事業」の一環。

 サポーターは県の認定を受け、10月ごろから本格的に活動を開始。ホームページに名前を掲載し、独身男女に結婚に関するアドバイス▽出会いの機会の仲介▽県主催婚活イベントの情報提供――などを行っていく。県の募集に87人(女性63人、男性24人)の応募があった。

 研修会では、婚活会員数28万人を誇る総合婚活サービス企業㈱IBJ(本社・東京)の石坂茂社長がカップル成立のノウハウを直伝。2日目は「いつまでに、どんな人と出会いたいか」など、相談者の希望を具体的に聞き取るためのカウンセリングの流れを指導した。

 石坂社長は「相手にスポットライトを当てる気持ちで」と相談者との対話のこつを紹介。結婚に向けて何度もお見合いを繰り返す中で、相談者のやる気が高まる場面もあれば、落ち込む場面も多々あるとし、「あらかじめ山あり谷ありのイメージを想定しておくことで、頼りがいのあるサポーターになれる」と語った。

 橋本市から参加した福形治子さんは「友人にも結婚できていない子どもがいる。勉強したことを実践して、ぜひそういう人たちの役に立ちたい」、島田紅美さんは「これならボランティアができるかもと参加した。研修で不安がやる気に変わった。少子化に歯止めを掛けられるように頑張りたい」と話していた。

 県によると、県の生涯未婚率(平成22年)は男性16・65%(全国20・14%)、女性9・22%(10・61%)、平均初婚年齢(平成25年)は男性30・2歳(全国30・9歳)、女性28・6歳(29・3歳)で、いずれも年々上昇している。

 研修会は28、29の両日、田辺市の紀南文化会館でも開く。

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