城周辺に移築へ 紀州藩士の長屋門
県教育委員会は、和歌山市堀止東の県立桐蔭高校そばにある旧紀州藩士邸(旧大村家)長屋門を、和歌山城周辺に移築する。
市内に残された数少ない紀州徳川時代の武家屋敷の遺構。周辺の住宅開発のため撤去が予定されていたが、保存のため関係者の理解、協力を得た。
建築面積160・45平方㍍。桁行約23㍍、梁間約4㍍。入母屋造り、本瓦ぶき(軒先瓦に桔梗紋を浮き出し)。
正門部はヒノキ材2枚の大扉と潜り戸を配し、長屋部の壁面にはなまこ壁が化粧されるなど、高禄武家屋敷を象徴する重厚な門構えの外観がよく残されている。
今月、建物の解体・調査を行った上で、移転保存先を選定し、平成27年度以降の再築を予定している。
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