和歌山ブルース 歌碑10周年でトーク

 歌謡曲『和歌山ブルース』の歌碑建立10周年を記念したトーク&ライブイベントが23日、和歌山市本町のフォルテワジマで開かれた。「ぶらくり丁と和歌山ブルース」をテーマにしたトークセッションには、歌に関するエッセーを出版するなど、歌好きで知られる前市長の大橋建一さん、「和歌山ブルースと古都清乃 ちょびっと! ミュージアム」館長の川﨑博史さんが登場。岩喜演歌商店店主の岩橋和廣さんをコーディネーターに、約80人が耳を傾けた。

 川﨑さんは昭和43年に発売された同曲の誕生秘話を披露。歌碑は全国から寄付を募り、歌を愛する人たちの手でぶらくり丁に建立されるに至ったこと、一時は、ご当地ブルースの年間カラオケランキングで7位になるなど、全国的ヒットになったことを紹介した。

 曲の魅力を聞かれた大橋さんは「『唄う花散る城下町』という3番の歌詞がいい」と、ぶらくり丁の思い出のエピソードを交えてトーク。
歌碑に関する当時の新聞記事や、寄付した人全員の名前のリストなどを入れ、10年前に歌碑の下に納めたタイムカプセルも会場に持ち込まれ、和歌山ブルース発売50周年となる2018年に開封することが紹介された。

 川﨑さんは「今後、歌碑をまちの活性化にどう生かしていくか。若い世代には忘れ去られる危惧(きぐ)もあるが、小さな子どもが歌碑に来て流れる音楽を聴いている。少しでも耳に残り、これからも和歌山を代表する曲として愛してもらえれば」と期待を込めた。

 この他、宮本静さんや日高光路さんの記念歌謡ショー、和歌山ブルース限定のカラオケ大会も盛況だった。

和歌山ブルースについてトーク(左から、岩橋さん、大橋さん、川﨑さん)

和歌山ブルースについてトーク(左から、岩橋さん、大橋さん、川﨑さん)

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