留学前最後の個展 田中太山さん

 本紙連載中(毎週木曜付1面)の太地町出身の書画家・田中太山さん(36)の個展が10月1日まで、和歌山市友田町の近鉄百貨店和歌山店5階画廊で開かれている。毎年恒例の個展だが、田中さんは来年6月、米ニューヨークに移住することが決まり、同店での開催、留学前の同市での個展は今回が最後になる。

 ことしで作家活動15年目になる田中さんは、「これまで独学で活動を続けてきましたが、一度原点に戻り、美術を基礎から学びたい」と、ニューヨークにある美術学校への留学を決めた。学業と並行して、現地の子どもたちに書の魅力を伝えるワークショップを開くなどの活動を続ける予定で、「『ほっこり』など英語では表現できないものを、作品を通して伝えていけたら」と話している。

 今展では昨年11月に開いたニューヨークでの個展に出展した掛け軸の他、心温まるメッセージが添えられたはがきや色紙など200点以上の作品が並ぶ。

 田中さんは「作品を楽しんでもらい、元気をもらってほしいですね」と来場を呼び掛けている。

 午前10時から午後7時(最終日は4時)。問い合わせは同店(℡073・433・1122)。

「元気をもらって」と田中さん

「元気をもらって」と田中さん

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