関空活用で和歌山の発展を 景気回復を浸透させる国会に

門 博文

 9月29日から臨時国会が招集されました。6月に通常国会が終了してから約3カ月の休会を経て審議が再開されます。この間、和歌山市では市長選挙が実施され尾花新市長が誕生しました。私たち推薦をしたものはこの新市長を支え、協力して和歌山市の発展に取り組んでまいる決意です。市と県と国が一体となることによって力強い政治が行政が行えるものと確信しています。また国政ではこの間、内閣改造が行われ、自民党では役員など新体制が発足しました。本県選出の先輩方もそれぞれ重職にお就きになられましたが私も今回、自民党政務調査会の国土交通部会副部会長を拝命いたしました。これから党務に励むことで学びを深め故郷の懸案や課題の解決、新しい発展の可能性にもつなげてまいります。よろしくお願いします。

 さて去る9月6日に開港20周年をお祝いする祝賀会が関西国際空港であり出席させていただきました。1994年の開港から早いもので20年の歳月が流れたのです。和歌山では世界リゾート博が大成功を収めた年でもありました。私もマリーナシティの職場で毎日暑さの中で働いていたことを今もよく思い出します。一番、和歌山が輝きそして関西がこれから発展するぞと期待に包まれた頃だったかと思います。しかし残念ながら、この間の日本経済はとりわけ関西経済は停滞期間が長く続きました。特にデフレ、円高、リーマンショックの発生など冷え込む一方でありました。

 そして迎えた開港20周年。私は空港の存在を通してあらためてこれからの和歌山の可能性を見つめ直すべきだと思いました。関空の特徴を私なりに整理してみます。まず都市近郊型空港である。次に国際空港である。そして24時間離発着できる空港である。最後に何よりも私たちのふるさと和歌山に近い空港である。これらのことを念頭にこれからの時代のキーワードの一つを考えてみたいと思います。

 「訪日外国人旅行客」
 昨年の訪日外国人は1000万人を超えました。今年もすでに、1月から8月の累計で、前年同期比25・8%増の863万8000人となっているそうです。東京オリンピックの年、2020年には2000万人の到達を目指しています。さてこの外国人客はどんな手段で日本にやって来るのでしょうか。車やバスでは来られません。大型クルーズ船で来られる場合はあるでしょう。しかし大半はやはり空から飛行機でやってくるのです。1000人が倍になって2000人ではありません。1000万人が倍になって2000万人です。その玄関口、有力な受け皿となるのがこの関西国際空港だと私は確信しています。どれだけの影響、波及効果が発生するか計り知れません。この空港はしばらく経営的に低迷した期間がありました。しかしこれからの可能性は大変大きくなってきたと思います。そして何よりも私たち和歌山がこのチャンスをどう受け止め活用するか。私は大変な発展の可能性があると信じています。先人があの泉州沖を埋め立てて空港を作った時の大変な苦労とエネルギー。今を生きる私たちがそれに負けないくらいの情熱でこの空港の活用や連携に取り組んでみようではありませんか。そうすれば和歌山のさらなる発展は随分と現実のものになってきます。関空を利用する外国人のうち日に1000人でも2000人でも和歌山を訪れる。訪れてもらう。そして買い物をし食事をし泊まって交通も利用してもらう。どれだけの経済が動き出すことになるでしょう。仮に一日1000人ならば1年で36万5000人。2000人ならば73万人…。そんな素晴らしい未来を感じた20周年、区切りの祝賀会でした。

 新内閣は「実行実現内閣」と位置付けられました。今国会はアベノミクスを全国津々浦々に浸透させ全ての国民が豊かに幸せになるための国会です。地方創生大臣も新設されました。そして「まち・ひと・しごと創生本部」も設置されました。和歌山においても景気回復が実感できるように進めていかなければなりません。全国一律に同じ施策が当てはまるわけでなく、地方の特色を生かし特性に応じた知恵と実行が必要です。尾花市長も産業政策に積極的に取り組み、まちなか再生にも挑戦すると訴えられています。私も会期末に向けて精力的に取り組んでまいります。どうか皆さんよろしくお願いします。

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