福島へ震災後初の稲刈りに 和歌山のために働く決意新た

浮島 智子

 9月29日、第187臨時国会が召集されました。会期は11月30日までの63日間、安倍内閣が掲げる地方創生や女性の活躍、広島の土砂災害、直前に起きた御嶽山の噴火災害などを受けた減災・防災対策を主なテーマに論戦が始まりました。またこの国会は第2次安倍改造内閣が初めて本格論戦に臨む国会であり、新しい大臣や副大臣、大臣政務官の方々の活躍が期待されています。

 内閣改造に伴い、私は環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官を退任いたしました。11カ月間ではありましたが、東日本大震災からの復興、特に福島の再生に向けた貴重な経験を積ませていただき、たくさんの知己を得ることもできました。お世話になった方々に、あらためてお礼を申し上げたいと思います。

 党に戻ってからは早速、政務調査会の文部科学部会長、国会では衆議院文部科学委員会理事、環境委員会、災害対策特別委員会の委員として働かせていただくことになりました。またこれまで政府の立場では少し控えなければいけなかった各種の議員連盟の活動にも全力で取り組んでいきたいと思っています。

 先週の3日、政務官退任後でしたが、在任中に交流した皆さんとの約束を実現するために、福島県の浪江町を訪問しました。今年5月16日、原発事故の影響で全住民の避難が続く浪江町で、震災後はじめての田植えを行い、私も参加しました。去年の秋から始まった除染で放射線量が下がったことから、稲作を再開できるかどうか安全性を確認するための「実証栽培」という位置づけでしたが、それでも4年ぶりの作付けに、農家の皆さんの喜びはひとしおでした。その後、稲の生育ぶりが気にかかり、8月26日にも浪江町を訪問しました。稲は見事に育ち、その時に稲刈りには必ず参加することを約束、無事に皆さんと一緒に稲刈りの日を迎えることができたのでした。

 収穫する皆さんの笑顔がはじけていました。そして「来年も作らせてもらいたい。それが私たちの生きがいなのです」と語る言葉に皆さんの熱い思いが伝わってきました。

 浪江の皆さんをはじめ、福島の皆さんとはこれからも交流を続けたいと思っています。東日本大震災で壊れた校舎のがれきに花を描いた「花がれき」などアート作品の制作を通じて、震災と原発事故の被災者と交流している伊達市の県立保原高校美術部の皆さん、地域の名産である「あんぽ柿」などを再び出荷できるようにと、47万本もの果樹を一本一本除染された「伊達みらい農業協同組合」の農家の方々など、皆さんの姿に感動するとともに「自分たちで前進しなければならない」という強い決意を感じました。

 私も福島、東北の皆さんに負けないように、これからも全力で地域のために、和歌山のために働く決意を新たにしています。

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