妊産婦の健康改善へ 5カ国から視察

母子保健の現状を学び自分たちの国の妊産婦の健康改善につなげようと、アジア、アフリカといった開発途上国の行政やNGO関係者ら7人が28日、紀美野町で子育て支援の現場を視察。地域ぐるみの取り組みを学び今後の参考にした。

開発途上国の支援活動を行っている民間の公益団体「ジョイセフ」が独立行政法人国際協力機構「JICA(ジャイカ)」の委託を受けて実施している研修「妊産婦の健康改善ワークショップ」の一環。ガーナ、ラオス、レソト、ナミビア、南スーダンの5カ国、30~50代の男女が訪れた。

一行は町役場に寺本光嘉町長を表敬訪問。寺本町長が歓迎の言葉を述べ、プレゼントを渡した。

ガーナのジュリアナさんが「妊産婦や乳幼児の死亡率を下げるため特に母子保健推進員の活躍を学びたい」と抱負。町母子保健推進員会の桑添育子会長は「心に寄り添った地域ぐるみでの活動を見てもらえれば」と話した。

続いて野上第一保育所で行われている育児教室「コアラ教室」で読み聞かせや折り鶴づくり、野上中学校で思春期教育の授業を見学。母子保健推進員の活動報告や意見交換で研さんを深めた。

本県での研修は27日、県庁で母子保健について勉強。29日は九度山町で母子保健推進員の活動について学ぶスケジュールとなっている。

寺本町長に歓迎を受ける一行

寺本町長に歓迎を受ける一行

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