神戸女学院大の次期学長に斉藤さん

 神戸女学院大学(兵庫県西宮市)の次期学長に、和歌山市出身の声楽家で同大音楽学部教授の斉藤言子(ことこ)さん(59)が就任することが決まった。飯謙(いい・けん)学長の任期満了に伴うもので、新学長の任期は平成27年4月1日から3年間。

 斉藤さんは同大音楽学部研究生を修了し、ミラノヴェルディ音楽院に留学。日本やイタリア、アメリカ各地でオペラに主演。イタリア声楽コンコルソで優勝、ミラノ大賞を受賞するなど、数々の国際コンクールで上位入賞を果たしている。平成21年度和歌山市文化功労賞受賞。

 平成11年から同大音楽学部教授。関西二期会副理事長、和歌山県文化事業アドバイザー、和歌山新人演奏会審査員などを務めている。

 選任にあたり斉藤さんは「母校への誇りと感謝の気持ちは強くなるばかり。大学の現場では社会の変化に伴った新しい教育改革も積極的に行われていますが、伝統の上に変わらないことを維持していくことも、勇気のいる大切なこと。あらゆる状況下で、適切な判断と柔軟な対応ができる真に優しくたくましい上質の女性を、世の中に送り出していくことに少しでもお役に立てたらと思います」と話している。

斉藤さん

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