くぅに続け 警察犬審査に小型犬
小型警察犬の先駆けになった「くぅ」に続けと、ライバルが続々と登場し、県警嘱託警察犬審査会が様変わりしている。15日には、和歌山市西の交通センターで本年度の審査会が開かれ、5枚の布の中から、指定した臭いを付けた1枚を探し出す「臭気選別」に、20頭の大・中型犬の中で小型犬4頭も果敢に挑戦し、愛らしさと鋭い嗅覚で訓練の成果を発揮した。同審査で優秀な数頭が来年1月から1年間、県警察犬に嘱託される。
今回出場した小型犬は、ミニチュアシュナウザーの「くぅ」(6歳、オス)、「ベル」(6歳、オス)、ミニチュアピンシャーの「プーマ」(5歳、メス)、ポメラニアンの「クーリー」(6歳、オス)の4頭。指導手によると、小型犬は、嗅覚能力は大型犬と変わらないものの、体が小さいため比較的臆病で、落ち着かせることなどが課題になるという。
参加したプーマの指導手、和歌山ドッグスクール、前田夕佳里さん(30)は「前回は逃げてしまいましたが、ことしはうまくできました。合格して人の助けになりたいですね」と話していた。
本年10月末までの県内の警察犬出動件数は、23件で、3月に橋本署、7月に岩出署で行方不明者を警察犬が発見し、解決に結び付いている。
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