フルーツで観光誘客 研究会が活動中

 紀の川市は、全国有数の産出量を誇るフルーツと市内に点在する観光資源を結び付け、観光地としての魅力向上とファン獲得を目指す事業を考える「フルーツ・ツーリズム研究会」を立ち上げ、定期的にワークショップを開いている。「フルーツのまち紀の川市」をテーマに、平成28年度までワークショップで出たアイデアを参加者が企画、実行する。

 県の「わがまち元気プロジェクト支援補助金」と地域総合整備財団(ふるさと財団)の「新・地域再生マネージャー事業」(外部人材派遣)を活用した事業。フルーツと人を生かした誘客の仕組み作りや「紀の川市=フルーツのまち」のイメージアップとプロモーション強化などの事業を行い、地域の農家や学生、まちおこし団体など市内外から120人が参加している。

 これまでに2回のワークショップを開催しており、本年度と27年度、28年度にそれぞれ実施する事業のアイデアを集計した。7日に開かれた第3回ワークショップには約60人が出席し、本年度の「すぐやるアイデア」の中から、フルーツ茶会▽フルーツ川柳▽農作業体験▽フルーツ料理教室▽フルーツのまちの情報発信(仮称)――の5つの事業について、内容や実施日時などを協議し合った。

 27年度の「少し先にやるアイデア」では、フルーツ料理コンテスト、フルーツと運動(健康)を組み合わせたイベントなどがあり、28年度の「しばらく先にやるアイデア」として、体験型フルーツ博覧会などの構想が上がっている。

 先月には研究会の22人が岐阜県岐阜市などを視察し、現地の料理や観光などについて研修を実施。ワークショップでは視察研修の内容と成果が報告された。

協議する研究会のメンバー

協議する研究会のメンバー

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