ガソリン安値続く 和歌山も競争過熱
原油価格の下落を受けて全国的に値下がりしているガソリン価格。和歌山は現在、日本一の安さを競う激戦地となっている。インターネット上の複数の投稿型口コミサイトでも、和歌山市や岩出市を中心に1㍑当たり120円台のガソリンスタンドが上位を独占するなど、加熱する安売り戦線は異様とも言える状態だ。
石油製品の市場調査などを行っている一般財団法人日本エネルギー経済研究所によると、県内の価格競争については「個々の地域の価格状況まで分析できていない」としながらも、一般的にガソリン価格について「石油精製所に近ければ輸送費が抑えられたり、ガソリンの質にそれほど大差がないためスタンドが密集していれば価格競争が起こりやすい」と説明する。
一方で、現在全国一の高値水準にある高知県について「夏ごろまでは価格競争で安かった地域。価格競争が過熱しすぎると、結果的には価格上昇の一因にもなる」とし、今後の価格変動には不透明感が残ることを示唆している。
資源エネルギー庁によると、全国の石油製品価格調査(今月15日時点、17日発表)の結果、レギュラーガソリンの店頭現金小売価格は、1㍑当たり152・4円で22週連続の値下げとなっている。
県内の販売店は「原油価格が下がっているので、妥当な価格とは思っている」とし、「年末年始も上がる材料がなさそうなので、今の状況が続くのでは」と話している。
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