サイクリングロード800㌔を整備へ
県内の山、川、海を結ぶ約800㌔の「サイクリングロード計画」が進んでいる。県は、本年度内にも基本整備計画を作成し、事業を具体化していく考え。サイクリング愛好者だけでなく、観光や県民の健康づくりなどへの利用が期待される。県と和歌山市の連携会議でも早期実現を目指すことで一致し、計画は順調に滑り出している。
県によると、和歌山市内の海ルートでは、同市毛見の和歌山マリーナシティから加太までをつなぐ計画。また、加太に隣接する大阪府岬町とも連携が進んでおり、将来的には大阪府内に延伸する可能性もあるという。
川ルートでは、和歌山市から橋本市までを結ぶコースが選定され、河川敷などを利用して、自転車が走るブルーラインの布設は、すでに5割程度終えている。
県市連携会議では、コース整備の他に、サイクリストが休憩所として利用する「サイクリングステーション」の設置も検討するとの発言があった。
一方で、仁坂吉伸知事は「(現在の構想は)国道を走ったり、けっこう危険なところもある。無理矢理全部やる必要もない。名所や旧跡が入っていて観光客を呼べるところで車があまり走らない安全なところが良い」との考えを述べており、既存の道路を活用するため、安全面の配慮が課題として示されている。
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