政活費の報告書公開 和歌山市議会

 和歌山市議会は、調査研究などの活動に対する経費の一部として各会派に交付されている政務活動費について、報告書をホームページ上で公開している。議会事務局によると、議会広報委員会で審議を重ね、本年度から公開(昨年度分)を決めた。全国的に使途の不透明さが問題になっている政務活動費。市議会は、自ら透明性確保を一歩前進させた形だ。

 同市議会の政務活動費は、各会派1人につき月10万円が交付されている。公開された昨年度の報告書には、各会派に交付された金額(収入)と、項目ごとの支出金額が記入されている。収入は最大1410万円で、残金については市に返還されている。

 報告書の支出は、研究研修費▽調査費▽広報費▽広聴費▽要請・陳情活動費▽会議費▽資料作成費▽資料購入費▽人件費▽事務所費――の10項目に分類。

 透明性を一歩前進させた一方で、会派の報告書のみでは、議員個別の詳しい使途は読み取ることができない。領収書などの閲覧には、情報公開請求が必要になる。今後さらなる透明性確保の取り組みが期待される。

公開されている報告書の一例

公開されている報告書の一例

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