高野山を撮って40年 永坂さん写真集

高野山を40年間撮り続けている写真家・永坂嘉光さん(66)が、ことしの高野山開創1200年に合わせて写真集『空海 千二百年の輝き』(小学館)を出版。9日に県庁を訪れ、仁坂吉伸知事に寄贈した。

永坂さんは高野町出身、橋本市在住。大阪芸術大学芸術学部美術学科(写真専攻)を卒業後、昭和45年ごろから高野山を中心に、アジア各国でも創作活動を続けている。

作品は海外でも高く評価され、平成14年には米国カリフォルニア州で個展を開催。フランス・パリでの展覧会や写真集の計画も進んでいる。21年度には県文化功労賞を受賞。同学部教授として後進の指導・育成にも力を入れる。

今回出版した写真集は、A3判、192㌻、重さが4㌔近くもある大型本。美しい高野山の風景や、普段は見られない秘仏などの写真約120点を収録している。

永坂さんは、出版に協力した東農園(みなべ町)の東善彦代表(72)と共に知事室を訪れ、仁坂知事に作品1点1点について解説した。

仁坂知事は「素晴らしい。感動しました」と述べ、永坂さんは「写真はアートであるとともに、二度と戻ってこない時の記録でもあり、作品を通して後世に残していきたい」と話している。

写真集は800冊出版し、増部はしない。1冊税別5万円。問い合わせは永坂さん(℡090・2350・7797、メールnaggi@par.odn.ne.jp)へ。

仁坂知事㊨に写真集の説明をする永坂さん

仁坂知事㊨に写真集の説明をする永坂さん

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