体験・講演、親子で学ぶ 震災から20年

 平成7年に発生した阪神・淡路大震災からちょうど20年を迎えた17日、NPO法人震災から命を守る会(臼井康浩理事長)は、和歌山市北中島の市立宮前小学校体育館で園児向けの防災イベントを行い、震災発生時に身を守る避難行動などを学習した。

 園児や保護者約100人が参加。恒例の体験プログラムでは、一面に敷いた卵の殻の上を歩き、被災時に素足で避難する危険性を体験。足の裏に殻の感触を感じながらゆっくり慎重に歩き、素足で避難する恐さを、記憶に焼き付けていた。体験した市立宮前幼稚園年中の山下一君(5)は「痛かったから、靴をはいて逃げるよ」と学んだことを話していた。

 この日は、震災当時に神戸市で一人暮らしをしていた際に被災した粟子どもクラブ・母親クラブの乾理代会長が、当時の惨状を振り返った講演などもあり、参加者は防災意識を高めた。

素足で歩く危険性を体験する園児

素足で歩く危険性を体験する園児

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