バレンティア2連覇 小学生サッカー

 第21回関西小学生サッカー大会県大会が7、8の両日、紀三井寺公園補助競技場で開かれ、海南海草代表のFCバレンティア(Valentia)が2連覇を達成した。和歌山ヴィーヴォまつえと激突した決勝では、序盤からスピードとパワーで果敢な攻撃を展開、吉川選手のハットトリックをはじめ前半だけで7得点を挙げ、8―1で圧勝した。3位には宮少年、4位に岩出市スポ少が入り、上位4チームが3月28日から大阪・堺市ナショナルトレーニングセンターで開幕する本大会に出場する。

◇決勝
バレンティア8(7―0、1―1)1ヴィーヴォ

 県内8ブロックの代表16チームがトーナメントで熱戦を繰り広げた。準決勝で宮の粘り強い守備に、攻めながらもやや苦戦したバレンティアは、2回戦、準決勝をいずれもPK戦の末勝ち上がってきたヴィーヴォまつえと、決勝で顔を合わせた。バレンティアのキックオフで始まった試合は、ノーホイッスルのままでバレンティアがシュートを放つなど、積極的な攻撃で幕を開けた。

 バレンティアは、主将の山中や吉川、峰松らを軸に波状攻撃で、ヴィーヴォゴールに迫り、右サイドから上がった山縣のゴールで先制した。個人技を生かしながら、ボールを確実にキープするバレンティアは、ドリブルで持ち込んだ吉川のシュートが決まると、その後わずか5分の間に山中、川田、吉川と3点を加え、終了間際には吉川が自ら3点目のハットトリックを決めた。

 反撃を狙うヴィーヴォに、後半1点を許したが、前半の貯金が大きく、2年連続3回目の優勝を飾った。

 バレンティアの山鷲監督は「これまでやってきたことの3割も出せなかった。関西へ臨むには、個人も含めさらに技術の向上とパワーアップを図りたい」と気を引き締めた。山中主将も「みんなで、もっと声を出して、関西大会も全力で頑張る」とし、ハットトリックの吉川選手は「うれしい、関西大会でもハットトリックができるように、練習に励む」と意欲を示した。

 3位決定戦は、宮と岩出が対戦。攻守にわたり抜群のチームワークを発揮した宮が2―0で快勝した。関西大会出場チームは次の通り。

 《FCバレンティア》監督=山鷲壮▽主将=山中太陽▽選手=山縣亮介、鈴川祐生、岩橋悠太、弓場海翔、平松由成、硲本依吹、峰松叶人、山本和生、川田丈晴、吉川楽、濱野桂輔、福殿琉起、辻本雅斗、井上詠登、奥慎之介、伊藤凛々斗、榎本直士、大場星尉、西山直杜

 《和歌山ヴィーヴォU―12まつえ》監督=吉田佳弘▽主将=藤木皇成▽選手=森口修太、坂下剣盟、藪田峻也、谷口功、浜田康平、井口佳祐、内芝優成、桜木拓夢、森井保貴、森川彰悟、奥出大雅、横山颯、松下いおは、田村彰吾、笠原碧馬、藪田寛也、半田統麻、川﨑陽大

 《宮少年》監督=森一郎▽主将=小林祐真▽選手=藪中優希、森本健斗、小堀遥斗、中浦登真、石川虎太郎、武用惠太郎、杉本侑也、下平健人、柳聡太、水波尚也、井戸利鳳、和田夢斗、板谷竜之介、松井佑太、西本翔哉、辻光翔、毛見烈士、正司瑛太、旅田統麻

 《岩出市サッカースポーツ少年団》監督=中兀成浩▽主将=泉谷愛翔▽選手=瓦間天陽、上本唯聖、寺西瑛翔、中尾拓真、片山遥斗、榎柊人、畔川夢叶、渡上元太、高木裕太、野口隼杜、江川慶都、林優生、山本龍太郎、小濱菜七子、松田悠希、能口建志郎、飯野朝陽、辻賀舟、河内翼

2年連続3回目の優勝を飾ったFCバレンティア

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