民間交流で氷を溶かす 1400人の同志と共に訪韓へ

二階 俊博

 2月12日から15日の予定で韓国・ソウルを訪問します。今年は戦後70年、日韓国交正常化50周年というまさに節目の年であります。昨今の日韓関係は未だ首脳会談も実現できない雰囲気にあり、両国関係は閉塞した状況が長期化しています。

 私はこのような困難な時だからこそ、お互いに胸襟を開いて主張するところは主張しながら、率直に意見を交換することが何よりも重要と考え、この節目の年に一般参加の皆さまのご協力で韓国を訪問し、両国の関係改善の後押しをしたいと考えています。

 私は全国の旅行会社約5300社が加盟している、全国旅行業協会の会長を20年以上続けている関係から、旅行・観光業の皆さまに訪韓の呼びかけを行ったところ、大変うれしいことに、全国各地から1400名を超える、一般参加の皆さまから申し出をいただきました。また、衆議院から林幹雄議員(千葉10区)・山本拓議員(北信越ブロック)・江崎鐵磨議員(愛知10区)・伊藤忠彦議員(愛知8区)・長崎幸太郎議員(山梨2区)そして地元選出の門博文議員からも同行の申し出をいただきました。

 現地では観光交流会議や文化交流行事を通じ、両国の友好の発展を確認してまいりたいと思います。一方、韓国においてもすでに今回の訪韓団のニュースは現地のテレビや新聞で連日報道されており、韓国観光公社等の観光業界やアシアナ航空、ロッテグループを中心とする韓国経済界が中心となって、迎え入れの準備が熱心に進められており、歓迎ムードが日に日に高まっていると伺っています。私はこの際、これまで長きにわたり友情を育んできた、韓国の政界・財界のトップリーダーとも意見交換の場を持ち、日韓関係はもとより国際情勢全般について未来志向の立場で交流してまいりたいと思います。

 また、訪韓前には安倍総理にもご報告し、総理のお考えもよく聞いたうえで、機会があれば韓国の幹部にも伝えてまいりたいと考えています。

 和歌山と韓国の関係については、作家・神坂次郎氏の小説『海の伽耶琴』で知られる、「紀州雑賀鉄砲衆」と「沙也可(さやか)」との関係等、両国の長い歴史において多くの物語が今に伝えられています。今回の訪問では門代議士・尾花正啓和歌山市長ご一行が沙也可の里である大邱市を訪問します。今も現地で暮らす沙也可将軍の子孫の皆さまと旧交が温められることを楽しみにしています。

 私は韓国から帰国後、日韓関係と同様に難しい局面に差し掛かっている、日中関係についても関係改善の一助となるべく、5月下旬に同志の皆さまとともに、3000名規模の訪中計画を発表したいと考えています。ますます、難しい対応が迫られる国際社会において、日本が今後も世界のリーダー国として存在感を発揮するには、まずは隣国である韓国・中国との関係を一日も早く正常な状態に戻すことが何よりも重要であると考えます。たゆまぬ努力を重ね、絶えず行動することが政治家としての責務であると考えます。過去の歴史や先人の努力に思いをはせ、同志の皆さまとともに隣り近所同士が仲良くできるよう祈りながら出発いたします。

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