森の妖精描く 志磨さん信愛幼に絵画
子どもたちに夢あふれる世界を感じてもらおうと、和歌山市の水彩画家・志磨隆さん(71)が9日、和歌山信愛女子短期大学付属幼稚園(同市屋形町、梅木陽子園長)に水彩画を寄贈した。
作品は「画家と妖精」で、縦67㌢×横85㌢。森の中で絵を描く女性のもとに、パレットを手にした妖精たちが現れ、一緒に描こうと誘う幻想的な世界を表現している。
志磨さんは勇壮な船艦や海の絵の作品が多く、今回のようなメルヘンの世界を描くのは初めてで、幼稚園への寄贈も初めて。見たことのない妖精を描くのに苦心したという。
志磨さんは集まった170人の全園児を前に「喜んでくれるといいな、とみんなのお顔を想像しながら描きました。浮かんだ物語を教えてくださいね」と呼び掛けた。
梅木園長は「子どもたちがいろいろと想像を膨らます時期。この絵を見ながら、心も体も大きくなってほしいです」と話していた。
絵はさっそく園児たちが利用する玄関に掲げられ、井上裕尋君(6)は「きれいな妖精がいっぱい飛んでる」、宇都宮咲紀ちゃん(6)は「私も一緒に絵を描きたい」、寺島佳歩ちゃん(6)は「妖精になって飛んでいって、いろんな世界を見てみたい」と笑顔だった。
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