5年連続300億円超 紀の川市予算案

紀の川市は16日、平成27年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比11億3000万円(3・5%)減の309億5000万円。5年連続の300億円超となった。特別会計と公営企業会計を含めた総額は6837万円(0・1%)減の529億5718万円となる。合併10周年の節目を迎え、これまでの基盤作りの集大成と未来につなぐ投資型予算の編成となった。20日開会の市議会定例会に提案される。

27年度の重点事業として、「安全・安心そして強い」まちづくり事業▽「夢産業・夢農業」まちづくり事業▽「健康増進・医療・福祉」まちづくり事業▽「住み良い、住みたい、誇りある」まちづくり事業▽「教育・健康・スポーツ振興」まちづくり事業▽行財政改革の更なる推進事業――を柱にした。中村愼司市長は「さらなる地方創生の実現を目指し、人口の減少を抑制し、少子高齢化や災害への対策など、さまざまな課題を克服するための政策を掲げ、活力あるまちづくりにまい進したい」と述べた。

【一般会計歳入】
主財源となる市税は前年度比2・9%減の64億605万円で、全体の20・7%。景気低迷や生産年齢人口の減少に伴う個人住民税の低下が要因となった。繰入金は前年度比3億1799万円(17・1%)減の15億3838万円。市債は給食センターや市民体育館の大型事業完了に伴い、前年度比5億4650万円(13・2%)減の35億8650万円。27年度末の市債残高見込額は357億8174万円。

【一般会計歳出】
義務的経費が143億9943万円(46・5%)で、政策的経費が165億5056万円(53・5%)。人件費は前年度比4587万円(1・0%)減の46億4939万円。公債費は前年度比6979万円(1・4%)減の48億1863万円となった。議会費は前年度比2017万円(8・3%)増の2億6188万円となった。

【新規事業】
市内小学校の普通教室に空調を設置する小学校空調設備整備事業(746万円)、26年度補正予算案で商工会が実施する「きのかわプレミアム商品券」の発行額、プレミアム率を引き上げる商工会商品券補助事業(1億3000万円)などを展開していく。また、市合併10周年記念事業として、11月に開催予定の合併記念式典(900万円)、市歌制定事業(55万円)、毎年恒例の「市民まつり」を例年以上に盛大に開催する「まつり支援事業」(1021万円)などを行う。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧