本の魅力を伝えよう POPコンクール

 中高生が自分のお薦めの本の魅力をイラストやポップで伝えるコンクール「YA(ヤングアダルト)チャレンジ・ザ・POPワールド」の表彰式が22日、和歌山市西高松の県立図書館で開かれ、和歌山商業高校1年の根来千愛紀さんが最優秀賞に輝くなど10人が入賞、40人が佳作を受けた。

 同コンクールは中高生の読書活動推進の一環として県教委句委員会が主催。県内から668人の応募があり、「オリジナル性」や「読みたい気持ちにさせるか」などを評価の基準に審査された。

 根来さんは『何もかも憂鬱な夜に』(中村文則著、集英社)を紹介。人物を背景に「テーマや雰囲気は暗いけれど、その中にも生や希望なども感じられ、読み終えた後、余韻に浸ってしまう。そんな作品です」と自身の視点をPOPで表現した。賞状を手にした根来さんは「自分の言葉を通して本を読んでもらうにはどうすればいいのか悩んだ。受賞は驚いた」と話していた。

 来場者による会場賞の投票も行われ、奨励賞を受けた桐蔭中3年の小川菜都美さんが選ばれた。

 その他の入賞は次の皆さん。
 優秀賞=今井弥江(桐蔭中3年)、坂浦みなみ(那賀高1年)▽特別奨励賞=永峯香央莉(橋本高2年)▽奨励賞=宮本彩理香(桐蔭中2年)、小川菜都美(同3年)、森美紀(同)、松田みな美(那賀高1年)、鈴木美海(神島高3年)、辻田帆乃夏(橋本高1年)

表彰される根来さん㊨

表彰される根来さん㊨

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