がん患者支援イベント 5月に砂の丸で

 がんの征圧、患者支援などを目指すイベント「リレー・フォー・ライフ(RFL)・ジャパン2015わかやま」(日本対がん協会、実行委員会主催)がことしも5月23、24日の2日間、和歌山市の和歌山城砂の丸広場で開かれる。昨年は県内外から約1500人が訪れ、寄付金約330万円が集まった。

 RFLは昭和60年にアメリカで始まった国際的チャリティーイベント。日本では平成18年の茨城県での開催を皮切りに、全国各地で開かれるようになり、昨年、和歌山で初開催。集まった寄付金は日本対がん協会を通じて、患者・家族のサポートやがん検診の受診率向上といった活動に充てられる。

 当日はがん患者や家族、医療関係者らが24時間夜通し歩く「リレーウオーク」、キャンドルパックにがんに対する思いや願いといったメッセージを託す「ルミナリエ」が会場にともる他、出展ブース、ステージイベントなど多彩な催しがある。

 昨年に引き続き実行委員長を務めるのは、和歌山市出身の南出尚美さん(55)。肝臓がん、乳がんのため抗がん剤治療を受け続けており、先月には乳がん摘出手術を受けたばかり。「昨年閉会する時に『来年も会いましょう!』と皆さんに約束しました。またRFLに参加できることはうれしい」とにっこり。

 「がんを言い出せずに生活している人がいる。RFLを通して、一人じゃないということを伝えたい」。また、「がん患者がもっと外に出やすく、もっと仕事をしやすい環境になれば。社会に向けて、がん患者への理解を深めてもらうきっかけになれば」と力を込める。

 RFLは5月23日正午スタート、24日午後1時閉会。実行委は今月20日まで、リレーウオークの参加チームや運営ボランティア、ブース出展者の募集を受け付けている。申し込み方法など詳しくはフェイスブック(https://www.facebook.com/rfl.wakayama)。問い合わせは事務局(℡070・1340・2178)へ。

「一人じゃない」と実行委の皆さん

「一人じゃない」と実行委の皆さん

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