静火神社の旧地石碑を再建 和田地区で
和歌山市和田で地域の氏神として親しまれる静火神社の旧社地を示す石碑が再建され、19日に現地で竣工式が行われた。
静火神社は神功皇后ゆかりの「紀三所社(きのさんしょしゃ)」の一つに数えられる由緒ある神社で、旧社地は何度も浸水に見舞われたことから、現在の天霧山の山頂に移された。明治期には一時、竈山神社内に移されたこともある。
県が進める都市計画道路・松島本渡線が旧社地のすぐ隣を通ることになり、石碑が長年の風雨で傷んでいたこともあり、道路建設に合わせて石碑を再建。新しい道路脇に土台や石灯籠、由緒を記した碑文を新たに設けて設置された。
竣工式には地元住民や県、工事関係者ら約200人が参列。竈山神社、八幡神社、都麻都比売神社の神職が神事を行い、再建された石碑が除幕された。神事の後は餅まきも行われ、住民らは厳かに、にぎやかに石碑の再建を祝った。
静火神社氏子の和田耕(つとむ)さん(90)は「今後も大切に石碑をお祭りしていきたい。新しい道の横なので、交通安全も願っています」と笑顔で話していた。
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