七種競技ジュニア日本新 陸上日本GP

 日本グランプリ第2戦2015選抜陸上和歌山大会が25、26の両日、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で開かれ、女子七種競技で、中央大学のヘンプヒル恵選手(京都)が、日本ジュニア新記録を達成した。昨年の山梨インターハイで出した自らの記録を、159点上回る5678点で、初優勝と合わせ、幸先よいシーズンを切った。男子十種競技も、スズキ浜松ACの中村明彦選手が、チームメートで日本記録保持者の右代啓祐選手を抑え、初の栄冠を手にした。男子砲丸投げでは、オークワの鈴木孝尚選手が3位と健闘した。

 女子七種競技は百㍍ハードル、走り高跳び、砲丸投げ、二百㍍、走り幅跳び、やり投げ、八百㍍の成績をトータル得点で競う競技で、3種目目の砲丸投げでトップに立ったヘンプヒル選手は、続く二百㍍でも、追う桐山選手から91点のリードを奪い、3296点で初日をトップで折り返した。

 2日目の2種目を終え、最終の八百㍍に挑んだヘンプヒル選手は、2分25秒を切ればジュニア新記録というプレッシャーの中、スタート直後から積極的で、伊藤選手と激しいトップ争いを展開。後半は宇都宮選手も加わりラスト勝負となったが、競り合いが好記録につながり、2分13秒54でゴール。トータルでも5678点と、これまでの記録を大きく塗り替え、初優勝に花を添えた。

 ヘンプヒル選手は「ジュニア記録の更新と、今シーズンをいい形でスタートできた。大学生としての4年間も日本新記録を目指したい」と意欲を示した。

 スズキ浜松ACのチームメート対決が、大会前から話題を呼んだ男子十種競技の日本記録保持者・右代選手と中村選手の鉄人レースは、最初の百㍍でトップに躍り出た中村選手が、着実にリードを広げ、初日5種目を終えたところで、中村選手が1位、右代選手は5位だった。

 2日目、円盤投げとやり投げで、高得点を挙げ、猛追する右代選手は、9種目で2位と逆転に望みをつないだ。最終の千五百㍍では、中村選手の先手必勝を感じさせる果敢なレースが注目、序盤からトップを快走し、4連覇を目指した右代選手を振り切り、トータル8043点で初Vを飾った。

 男子砲丸投げは、鈴木選手が3投目で17・07㍍を投げ、トップに立った。後半、2回のファールで記録が伸びなかったが、6投を終えた鈴木選手は3位を確保、うれしい入賞となった。他の県勢の成績は次の通り。

 ◇女子ハンマー投=⑩大﨑かな(和歌山陸協)53㍍67
 ◇ユース男子砲丸投=②今井幸星(紀央館)13㍍76③阪上拓真(開智高)13㍍67④楠堂隆元(神島)13㍍51
 ◇ユース女子ハンマー投=①桑原翠(日高高)50㍍78

新記録を祝福する電光掲示板の前で笑顔のヘンプヒル選手

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