県内の維新にも落胆 大阪都構想否決で

大阪維新の会(代表=橋下徹大阪市長)が推進してきた「大阪都構想」の是非を問う住民投票が17日に行われ、僅差で否決されたことを受け、県内の維新関係者にも落胆の声が広がった。

投票日までの1週間、大阪市内各地で賛成を訴える演説に参加した維新の党県総支部の阪口直人代表は18日、「個人的な感情では残念。投票日前日の橋下さんの演説は、『東の東京都、西の大阪都にする』と素晴らしい内容だった」と振り返り、橋下代表の政界引退表明については「残念だが約束した通りの結果を橋下さんは選ぶだろう」との見方を示した。

仁坂吉伸知事は18日朝、県庁で報道陣に対し、「大阪市民がよく考えて判断された結果。橋下さんは淡々と受け止め、立派な態度だった」と所感を述べた。

都構想に賛意を示していた仁坂知事は「そんなに現状を変えなくていい、市がなくなるのは寂しい、という人が多かったということだと思う」と述べ、「特別区をつくることをパッケージにしたので、別の世界が出てくるように思われた要素もあったのでは」と、否決の要因を分析した。

今回の結果の和歌山や関西広域連合への影響は「あまりない」とし、「反対の人も『このままじゃいかん』という気持ちはあったと思う。今後いろいろ議論されて大阪市が活性化することは、関西、和歌山のためにも非常に良いこと」と述べ、大阪市の今後に期待した。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧