魅惑のシャンソンに酔う わかやまパリ祭
「第18回わかやまパリ祭」(同実行委員会主催、本紙など後援)が6日、和歌山市の市民会館小ホールで開かれ、約420人がミュージカル仕立ての多彩な舞台でシャンソンの魅力を存分に楽しんだ。
ステージは2部制で、地元歌手の他、ミュージカルグループ・ワナビースターズや一般公募者約40人が出演。1部の「シャンソンミュージカル〝歌は世につれ・紀州路往来〟」では、市内のとあるバーを舞台に、歴史を飾った人物たちが平成の世に登場するというストーリーで展開。和泉式部や小野小町、衣通姫(そとおりひめ)や佐藤春夫の妻の千代など和歌山にちなんだ面々も次々と現れ、芝居を交えながらそれぞれの人生を語るように歌った。
2部ではゲストにシャンソン歌手の柳井沙羅さんを迎え、地元出演者らが華麗に人生の喜びや悲哀を歌い上げた。
夫の博俊さん(70)と訪れた同市吹上の鈴村益子さん(67)は「子どもたちのミュージカル風の登場が新鮮で、ラストは沙羅さんによる次世代を担う子どもたちに贈る『愛の讃歌』と、一貫性のある演出がよかったです。夫婦で久々におしゃれなデートになりました」と笑顔で話していた。
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