【AR】星ふるさとの結婚式 七夕の天文台で

 紀美野町松ヶ峯のみさと天文台で七夕の7日夜、開館20周年と同町誕生10周年を記念したイベント「星ふるさとの結婚式」が行われ、同町出身者を含む2組の結婚式が挙げられた。あいにくの曇り空だったが、2組の親族や友人をはじめ、地域住民ら合わせて約200人が天文台に訪れ、2組の門出を祝った。

 開館記念日のこの日、夜空に輝く星を立会人として2人に愛を誓ってもらおうとイベントを企画。ことし3月から2カ月間、天文台での結婚式希望者を募り、県内外から5組の応募があった。

 この日、九鬼久幸さん(海南市)と純恵さん(和歌山市)夫妻、西田業平さん(紀美野町)と真子さん(和歌山市)夫妻の2組が式に臨んだ。口径105㌢の大型望遠鏡のあるドーム内で式が行われ、誓いの言葉を述べた後、指輪交換。天文台最上階のベランダにはレッドカーペットが用意され、新郎新婦はフラワーシャワーや拍手、「おめでとー」などの言葉を受け、温かい祝福に包まれた。

 同町小畑出身の西田さん(26)は「地元で式を挙げられるとは思ってもいなかったので本当にうれしい。“オール紀美野町”のオリジナリティに富んだ式で、2人の記念になりました。幸せ以外に言うことはありません」と喜んだ。

 式後、寺本光嘉町長は2組にみさと天文台で撮影された天の川の写真をプレゼント。寺本町長は「七夕には、みさと天文台での結婚式を思い出してもらい、また天文台に足を運んでもらいたいですね」とにっこり。

 みさと天文台の矢動丸泰台長は「開館20周年の記念の日に、心に残る結婚式をしてあげたいと企画しました。星が見えなかったのは残念でしたが、無事に式を挙げることができて満足しています。2組には将来、お子さんも連れて再び、みさと天文台を訪れてもらい、記念日を過ごしてもらえたらうれしい」と願いを込めた。

望遠鏡ドームで愛を誓った挙式(西田夫妻)

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