インターハイ開幕 皇太子さま迎え開会式

和歌山を幹事県に近畿2府4県で繰り広げられる、高校生スポーツの夏の祭典「平成27年度全国高校総合体育大会」(インターハイ)が28日、開幕した。皇太子さまを迎え、和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで総合開会式が行われ、47都道府県の選手団が堂々と入場した。

開会式では高校生や一般観覧者をはじめ4500人以上が集まる中、北から南へ順に各都道府県の選手団が行進。競技が実施される近畿各府県の選手団は最後に列をつくり、県選手団(団長=宮本和幸県高校体育連盟会長)約40人は紺色のポロシャツを着て最後尾で登場。観覧者に手を振るなどし、笑顔を見せた。

全選手が入場すると、宮本団長による開会宣言の後、国旗掲揚、優勝杯返還などの式典行事があり、丹羽秀樹文部科学副大臣が祝辞を寄せた。全国高体連の小野力会長は「明日の日本スポーツ界を担うという高い志を持ち、日々精進を続ける皆さんには、必ずや夢への道は開ける。今こそ、やる時だ」と激励し、仁坂吉伸知事、尾花正啓和歌山市長、県高校生活動推進委員会委員長の梶田太陽さん(橋本3年)が歓迎の言葉を述べた。

皇太子さまは、力強い行進を見せた選手らに「全国高校総体が、世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』に代表される豊かな歴史・文化と美しい自然に恵まれたここ和歌山県、そして滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県で開催されることを喜ばしく思います。日頃鍛えた力と技を十分に発揮するとともに、お互いに友情を育み、地元の方々とも交流を深めて、高校生活の素晴らしい思い出をつくってください」と祝福と励ましの言葉を寄せられた。

その後、選手を代表して、ヨット競技に出場する桑原洋樹君(星林3年)と陸上競技に出場する酒井梨々華さん(紀央館3年)の2人が「都道府県の代表としての誇りを胸に、多くの人に感動と元気を届けられるよう正々堂々と全力で競技することを誓います」と宣誓した。

また、「絆・バトン」をテーマとした県内9高校による、和太鼓や琴、少林寺拳法といった歓迎演技も行われた。

インターハイは8月20日まで、「風になれ 今青春が 走りだす」をスローガンに全30競技が繰り広げられる。県内では陸上(29日~8月2日、紀三井寺公園陸上競技場)、剣道(3~6日、和歌山ビッグホエール)、ヨット(12~16日、和歌山セーリングセンター)の3競技が行われる。

行進の最後を飾る和歌山の選手団

行進の最後を飾る和歌山の選手団

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