宿泊客 4年ぶり500万人台に回復

県のまとめによると、平成26年の県内への観光客数は約3082万1000人(前年比102・7%)となり、うち宿泊客数は東日本大震災、紀伊半島大水害前の22年以来、4年ぶりに500万人台に回復した。外国人宿泊客数は初めて30万人台を達成した。

宿泊客数は22年の約509万1000人から、大水害があった23年は433万9000人に減少。その後、毎年約30万人ずつ増え、26年は22年を上回る約518万1000人(前年比104・3%)まで回復した。日帰り客は約2564万人(同102・4%)だった。

県は増加要因として、JRグループ6社と9~12月に展開した大型観光企画「和歌山デスティネーションキャンペーン」で全国に向けた情報発信を強化したこと、県内各地で実施した特別企画などの効果が大きかったとみている。

外国人宿泊客数は約30万4000人(同143・4%)と過去最高だった前年の記録を大きく更新。日本全体の伸び率(同129・4%)を大幅に上回る増加となった。

円安の進行、格安航空会社(LCC)就航などによる航空座席数の増加や、ビザ緩和による訪日外国人観光客の増加に加え、年間30回に上る海外プロモーションなどの取り組みを重ねてきた効果が表れたとしている。

和歌山市内の観光客数は宿泊客が約75万3000人(同113・0%)、日帰り客が約543万人(同99・9%)となり、全体では約618万3000人(同101・4%)だった。外国人宿泊客は約6万人(同266・8%)と大幅に増えた。

県内観光客の動態を目的別に推計すると、①社寺参詣22・3%②観光施設21・2%③温泉・休養13・2%④風景・自然鑑賞8・9%⑤スポーツ等8・5%――と続いた。

宿泊客数の推移

宿泊客数の推移

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