和大が大阪教育大破る 近畿学生野球

2015近畿学生野球1部秋季リーグが、8月29日から「ほっともっとフィールド神戸」で開幕。地元期待の和歌山大は、初戦で大阪教育大を5―3で破り幸先良いスタートを切った。春季リーグで3投手が防御率1点台という安定した投手力は、猛暑の夏を過ぎても健在で、リーグ戦前の国立大近畿地区大会では準優勝と健闘した。課題だった打線も勝負強さを発揮、前回いずれも1点差で連敗した「打倒奈良学園」を目指し、巻き起こす和大旋風が楽しみ。

秋季リーグで和歌山大のキーマンとして注目されるのは、攻守の要としてチームメートの信頼も厚い捕手の眞鍋(2年・高川学園)で、強肩に加え強気のリードは、投手陣との呼吸もピッタリ。打線では4番を務め、長打よりも次につなぐ巧打が光る。

期待の投手陣は宮本(2年・高川学園)を軸に、左の久田(4年・桐蔭)右の仲川(4年・高田商)が加わる。

リーグ開幕の大阪教育大戦は、先攻の和歌山大が初回、内野安打の大畑を3塁に進め、2死から眞鍋の右翼線を抜く2塁打を皮切りに茶谷、川口、池内の4連打が飛び出し一挙3点を先制した。試合の流れをつかんだ和歌山大は4回、上田の四球をきっかけに、相手内野陣の乱れを突き1点。なおも2死2塁から眞鍋の左超え適時打で1点を加え、前半で5―0と大きくリードを奪い、10安打の猛打も光った。

先発マウンドを任された宮本は、6回に圧巻の3者連続三振を奪うなど力投。7回に1点を失い、やや疲れの見えた8回途中から久田が救援、粘る大阪教育大打線を抑え、2点のリードを守り、初戦白星を飾った。

第2戦は雨天のため延期され、8日からの第2節(舞洲ベースボールスタジアム)では大阪工業大と対戦する。

春季リーグでは3―4、0―1と惜敗し、雪辱に燃える奈良学園との対戦は、17日からの第4節(同)で、目標に向かって全力で挑む和歌山大ナインの頑張りが期待される。

ナインを見守る大原監督は「開幕戦で勝てたのは、気持ち的にも大きく、第2節で波に乗れば、奈良学園とも面白いゲームができる。選手たちが勝ち方、勝負どころを、ゲームの中でつかめるようになってきたのは大きな成果だ。選手と共に、いいゲームをしたい」と意欲を示した。

第4節の奈良学園大戦に闘志を燃やす和歌山大ナイン

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