那賀高6連覇 全国パソコン技能大会

 ワープロなどの技能を競う「第29回全国パソコン技能競技大会」が先月、名古屋学院大学で開かれ、全国の高校生420人が出場。「日本語ワープロ競技」では岩出市の那賀高校(山口薫校長)情報部が団体の部で優勝し、大会6連覇を果たした。個人の部は優勝から第3位までを独占した。

 大会は日本情報処理検定協会が主催し、文部科学省などが後援。同競技には17校85人が出場した。

 競技は、地図や文章などが記されているビジネス文書を、20分以内に正確に早く入力するのを競う。文書得点100点、時間得点100点の合計200点満点となっている。

 個人の部では3年生の小松寛君(17)が8分11秒で194点を獲得し、優勝と文部科学大臣賞に輝いた。小松君は「前回の全国大会では入賞することができなくて悔しい思いをしたけど、高校最後の大会で優勝できてとてもうれしい」と話し、「周りの学校から見られてプレッシャーを感じたけれど、先にワープロで文章を仕上げてから、マウスはマウスの作業だけにして、いつもの実力を発揮できた」と振り返った。

 8分28秒で186点だった部長の三栖洋佑君(17)は「これまで先輩がずっと優勝していてプレッシャーがとてもあったけれど、結果が良くて安心した」と部長の重圧を話し、「とても緊張して、文字を打っている時も手が震えて止まったりした。前回は入賞することができなかったけれど、今回で3年間の努力が報われた」と喜んだ。

 大会に出場した部員12人が今月4日、県庁の宮下和己教育長を訪問し、大会結果を報告した。宮下教育長は「それぞれ目標を持つことが大切。結果だけでなく、過程も大切にしてほしい。互いに切磋琢磨して、これからも頑張ってください」と激励した。 日本語ワープロ競技の結果は次の通り。

 団体=①那賀高校(和歌山)②和歌山商業高校(同)②高山西高校(岐阜)③島田商業高校(静岡)③おかやま山陽高校(岡山)③袋井商業高校(静岡)▽個人=①小松寛(那賀高校3年生)②三栖洋佑(同)②山本幸(同)③藤田和希(同)③川崎健(同)③荒木大志(同2年生)

6連覇を果たした那賀高校情報部

6連覇を果たした那賀高校情報部

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