「中秋の名月」27日 和歌浦で竹燈夜

 「中秋の名月」の27日、和歌山市和歌浦周辺で「第3回名勝和歌の浦 観月会 竹燈夜in妹背山」が催される。満月の光に照らされた妹背山をメーン会場に、観海閣や多宝塔をかがり火や竹灯籠など4000個の幻想的な光で彩る。併せて和歌の奉納や音楽演奏など、多彩な催しが行われる。

 名勝・和歌の浦の景観的価値を再認識してもらおうと、同地区で活動する5つの市民団体でつくる実行委員会が主催。昨年は約2000人が心地良い潮風を感じながら和歌浦の風情を楽しんだ。

 約2000個だった光を、ことしは4000個に増やす。かがり火をたき、子どもたちが作った紙コップランタンも並ぶ。

 今回は初めて昼のイベントも企画。午後2時から点灯式まで、妹背山では琴の演奏やマジックショーをはじめ、和歌浦出身の佐野安佳里さんがボーカルを務めるユニット・ChuriSta(チュリスタ)のアコースティックライブなどが繰り広げられる。

 6時の点火式の後はピアノ、ギター演奏、チュリスタと和歌山児童合唱団による特別ステージがある。

 和歌浦天満宮では観月祭があり、妹背山のあしべ屋妹背別荘では26、27日に芸術祭「WAKAYAMA SALONE」(ワカヤマサローネ)と連携し、写真展を開催。実行委では「光に包まれ、水辺に浮かぶ妹背山は何とも幻想的です。素晴らしい和歌浦の景観とともに、温かい光で県内外の方をおもてなししたい」と話している。

 無料。1部(午後2時~5時)、2部(6時~9時半)。小雨決行。問い合わせは事務局の渋谷さん(℡073・447・2660)。

 玉津島神社は午後5時から、拝殿で観月短歌祭を開催。当日奉納される、観月祭にちなんだ短歌を募集している。郵送か持参で20日まで受け付けている。

 当日参加もOK。問い合わせは同神社社務所(℡073・444・0472)。

光に包まれた妹背山(昨年)

光に包まれた妹背山(昨年)

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