産廃計画の中止を要望 修験道の僧侶ら
県北部に連なる葛城山で修験道の山岳修行をする県内や京都府、滋賀県などの僧侶らが9日、県庁と和歌山市役所、同市議会を訪れ、同市滝畑地区に計画されている産業廃棄物最終処分場を建設しないよう訴えた要望書を提出した。
市役所では、尾花正啓市長が対応。本山修験宗、天台寺門宗、新義真言宗、真言宗犬鳴派、天台宗の各宗派6人の僧侶らは、計画地が修験道の開祖とされている役行者(えんのぎょうじゃ)が切り開いた山岳信仰の重要な地であることを説明した上で、「葛城山は、日本の聖地巡礼の原点である」「歴史的風致を守ってほしい」などの意見を述べた他、「山の水を守ることは、命や生活を守ることだ」と地区住民への影響の観点からも計画中止を訴えた。
尾花市長は「各宗派に集まってもらい、われわれも重く受け止めている」と応じていた。
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