和歌山たっぷりの塗り絵 パパチカの冊子
子どもたちに地元の魅力にふれてもらおうと、和歌山市の20代前半から40代の父親ら18人でつくる非営利サークル「パパチカ」が、市内の名所などの塗り絵が楽しめる冊子「わかやまのぬりえ2」を作った。昨年、市内の園児ら約7000人に配った冊子の第2弾。今回は計1万部を市内約50カ所の保育園や幼稚園に配布する。
パパチカは平成25年2月に設立。和歌山城などを取り上げた第1弾は、「和歌山のガイドブックみたい」「塗り絵を子どもと一緒にしていたら、その場所に行きたくなった」などと好評だった。
第2弾では県庁、県立近代美術館、紀三井寺をはじめ、南海フェリー、交通公園、雑賀崎灯台など、建物から風景まで幅広く扱った。
第1弾は市の助成事業を活用し、今回は協賛企業などからの支援で実現した。
パパチカ代表の中嶋繁樹さん(41)らは1日、同市園部のいさお幼稚園に全園児分の約350部を届け、年中の上市若奈ちゃん(5)、櫻井悠晴君(5)が園児を代表して受け取った。
園児たちは冊子を開くと、「この場所知ってる」「ここで遊んだことある」などと話したり、かわいいイラストに喜んだりしていた。
麻殖生大智君(5)は「交通公園とか知ってた。知らない場所は帰ってお母さんに聞きたい」と笑顔。間瀬千尋ちゃん(5)は「もらってとてもうれしかった。クレヨンでどんどん塗っていきたい」と話していた。
パパチカは「冊子が和歌山市の魅力に親子でふれる素材となれば。親子と地域、父親と子どもの絆を強めたい」と話している。
冊子は11月8日に同市中のイオンモール和歌山で開かれる「オレンジリボンフェスタ2015」(NPO法人和歌山子どもの虐待防止協会主催)でも配布する予定。
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