食生活改善で厚労大臣表彰 潰﨑さん

食生活改善事業に貢献した人をたたえる平成27年度栄養関係功労者厚生労働大臣表彰に、紀美野町の潰﨑(つゆざき)久美さん(66)=元県食生活改善推進協議会副会長=が選ばれた。県健康推進課によると、町内から過去に同表彰の選出はなく、平成18年の町誕生以来、初めての受賞者となった。

潰﨑さんは平成9年から食生活改善推進員として活動し、15年には野上町食生活改善推進協議会(旧市町村協議会)の副会長に就任。町加工グループと協力して特産品を生かした健康的なレシピを考案し、普及に努めてきた。野上町と美里町の合併後の19年には、紀美野町食生活改善推進協議会の会長に就任し、町サロン事業と連携して「ミニ健康フェア」を開催するなど、地域に根差した食育事業に力を入れた。

23年には県食生活改善推進協議会副会長に就任し、県主催の「食と健康フェア」では減塩みそ汁の提供を行うなど、地域の健康づくりに尽力した。

16日には表彰を祝う会が同町のフランス料理店「chez(しぇ)みなみ」で開かれ、食生活改善推進員ら約20人で祝福。潰﨑さんは「推進員の皆さんが熱心に動いてくれたからこそ活動してこられました」と感謝し、「活動に送り出してもらった主人にも感謝しています」と笑みを浮かべた。

現在の潰﨑さんは全ての役を降り、推進員のサポートを続けている。「新しい人の手で新しい協議会をつくっていってもらいたい」と願いを込めた。

表彰状を手にする潰﨑さんと祝う会に集った推進員ら

表彰状を手にする潰﨑さんと祝う会に集った推進員ら

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