13日「第九」公演 本番へ練習に熱

ベートーベン作曲の交響曲第九番を合唱する、師走恒例・県第九合唱団の公演「歓喜の大合唱2015」が13日に迫った。43回目となる今回は、指揮者に、世界的に活躍する京都市交響楽団常任指揮者兼ミュージックアドバイザーの広上淳一さん(57)を迎える。山本光子団長(76)は「ことしも世界中でさまざまな出来事がありましたが、『人類皆きょうだい』という第九のメッセージを胸に、世の中の安泰やそれぞれの心の平和を願って届けたい」と意気込んでいる。

同合唱団は昭和47年の「第九」初演以来、延べ7000人以上の市民合唱参加で、市民手づくりの演奏会を続けてきた。

当日は中学生から80代までの約130人が出演。オーケストラは京都市交響楽団。広上さんの指揮は5年ぶり2度目となる。

指揮者の広上さんを迎えた最終練習が11日、和歌山市小人町のあいあいセンターであり、広上さんは「この部分は、自分の好きなものがあふれるように目の前に贈られたと想像して歌って」「滋養強壮ドリンクを100本飲んだくらい、もっと元気よく」などとユニークに指導。指揮台の上でジャンプするなど、体全体を使って情熱的に指揮を執ると、団員たちは美しいハーモニーを響かせていた。

参加は3年目という桐蔭高校1年生の中村巴菜(はな)さん(16)は「オーケストラと一緒に歌えるのは大きな感動があります。この思いを、少しでも伝えられるような演奏会にしたいです」と笑顔で話していた。

公演は午後2時半から県民文化会館大ホールで。A席(当日指定席)4500円など。

広上さんの指揮で伸びやかに歌う団員たち

広上さんの指揮で伸びやかに歌う団員たち

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