芦原文化会館が竣工 耐震・バリアフリー

和歌山市島崎町6丁目に新築移転された市立芦原文化会館の竣工式が20日、会館前で行われ、関係者ら106人で完成を祝った。耐震性を向上させるとともにバリアフリー化し、旧会館になかったエレベーターも1基設置。高齢者、身体障害者など、より多くの人が交流できる施設になった。

芦原文化会館は昭和29年6月1日、島崎町5丁目に全国4番目の隣保館「市立和歌山隣保館」として設立。同47年12月3日に現在の名称に変更し、雄松町1丁目に新築移転された。その後43年が経過し、老朽化が進んでいた。

新会館は鉄筋コンクリート造り2階建て。延べ床面積998・2平方㍍。1階に事務室や小ホール、2階に会議室や大ホールがあり、車いすで利用できる多目的トイレも備えた。10㌔㍗の発電装置も設置しており、館内の補助電力として利用する。

式典には行政や工事関係者、市内の連合自治会長らが参加。尾花正啓市長は「高齢者や障害のある方も安心して利用できる施設になった。地域福祉や交流の拠点となることを願っている」。同館の金井克諭暉運営委員長は「以前の文化会館以上に地域住民の方々が気軽にお越しいただけ、皆さまの誇りとなり、心から愛していただける文化会館にしていく」とあいさつした。来賓の門博文衆院議員、県議会の長坂隆司、藤本眞利子両議員、市議会の松井紀博副議長が祝辞を述べ、尾花市長ら8人でテープカットした。

同館では福祉の向上や人権啓発のための各種相談事業、人権課題の解決のための各種事業を行っている。

設計は長尾建築設計事務所(同市黒田、長尾正剛代表)。建築は㈱日紀建設(同市島、玉置秀男代表取締役)、古川電設㈱(同市松島、石川博繁代表取締役)、西岡設備工業㈱(同市和田、西岡信智代表取締役)。

新会館前で行われたテープカット

新会館前で行われたテープカット

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧