天守閣から初日の出 昨年より400人増

和歌山市の和歌山城で1日、元旦恒例の天守閣無料開放が午前6時から9時まで行われ、天守閣から初日の出を楽しもうと、昨年より400人多い2513人が訪れた。

ことしの元旦は暖かく、日の出直前の午前6時44分に記録した市内の最低気温も6・1度までしか下がらず、晴れた空と相まって初日の出を楽しむ好条件がそろった。来場者は夜明け前から天守閣を訪れ、山並みから顔を出した太陽と、徐々に明るくなっていく空や街に見入り、記念撮影を楽しむなどしていた。

先着1000人にはことしのえとなどが記された記念のかわらけ(素焼きの杯)が手渡された。

和歌山城周辺で行われた「新春つれもて歩こう走ろう会」に7年連続参加し、天守閣を訪れたという同市松江の池田稔さん(45)は「元日から気持ちが良い。走った後で初日の出を見るとすがすがしい気持ちになります」と話していた。

天守閣から元旦の太陽を眺める来場者

天守閣から元旦の太陽を眺める来場者

孫市の会も登場城で活動計画中

天守閣前にはこの日、戦国時代の鉄砲集団・雑賀衆でまちを盛り上げる活動に取り組む「孫市の会」のメンバーが甲冑(かっちゅう)姿で“出陣”。徳川吉宗の将軍就任300年や大河ドラマ「真田丸」で和歌山の歴史に注目が集まる年とあって、ことしは月に1回程度、定期的に天守閣に登場し、観光客と写真撮影するなどの活動を計画しており、初めて元旦に“登城”した。
森下幸生会長は「雑賀衆も頑張らないといけない。甲冑姿は特に外国人観光客に人気がある。お城に来れば雑賀衆に会えるよう取り組んでいきたい」と意気込んでいた。

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