加太のメガソーラーが稼働 甲子園の9倍
和歌山市深山のコスモパーク加太に、大和ハウスグループの大和リース㈱(本社=大阪市、森田俊作社長)が平成26年4月から建設を進めていた、同グループ35カ所目となるメガソーラー「DREAM Solar和歌山市」が完成し、2日に開所式を行い、稼働を開始した。約65億円を投じた施設の敷地は約35万8000平方㍍で、甲子園球場の約9倍、同グループで最大規模となる。20年間、運営管理を行う計画。
同事業については平成25年10月、土地の有効活用を目的に和歌山市と同社が協定を締結していた。
施設は縦1㍍、横1・6㍍の太陽光パネル8万4000枚を使用。16枚のパネルを一つにして土地に敷き詰められている。総出力は約21メガ㍗。家庭の電力使用量に換算すると、年間約4980世帯分になるという。
発電した電力は全て関西電力に売電し、年間約8億4800万円の売り上げを見込んでいる。維持運営コストは20年間で約55億円を予定。土地は市から貸与を受ける。売電金額の3%は、市内の公園や緑地整備、地球温暖化対策をはじめとした公共施設整備のために活用するとしている。
今回の開所で同グループ施設の総出力は、約67・73メガ㍗まで増加。今後、2018年度までに200メガ㍗の発電を目指すという。
2日に現地で行われた開所式には、関係者約70人が参加。同社の石橋正孝常務は「『太陽』『風』『水』を生かした自然エネルギーで、環境に貢献していきたい」、来賓の尾花正啓市長は「地球温暖化防止の他、現地見学で子どもたちへのエネルギー学習の場としても期待しています」と、それぞれ完成を喜んだ。
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